前回に引き続き、マーチャントクラブ勉強会の記事です!ゲーム戦略売上アップコンサルタントの神馬豪さんの講義について、学びをシェアします!
前回は、
熱狂するゲーム = 『世界観』 × 『システム』
の『世界観』についてお話ししました。
今回は、
『システム』(仕組み)についてシェアしていきます!
仕組みにゲーム性を組み込むことで強力なリピートを生む!
いくら『世界観』によって自分と合った方がお客さんとして来てくれたとしても、継続的なお客さんになってもらえなければ、ある時点で関係は終了してしまいますよね。
リピートして自分(自社)のサービスを受けてもらえなければ、いずれはほかのサービスに行ってしまうことでしょう。せっかくの『世界観』の合う同志のような存在、もったいないですよね?
そこで、世界観に加えてさらに提供するサービスのリピーターになってもらうため、サービスの仕組みにゲーム要素を加えるのが、『システム』の考え方です。
※ゲーム要素をシステムに組み込むことは、リピートだけでなく、集客にも有効ですが、ここではわかりやすく、リピートに関する取り組みとしてお話していきます。
ここでこのシステムに関する基本的な考え方について説明します。
そのために質問です。あなたは『ゲームに熱中しすぎて、遅くまで続けて、翌日寝不足になった』ような経験ってありませんか?
私はあります(笑)
特に、RPGゲームで『もうちょっとでレベルが上がる』『もうちょっとで新しいを技を覚える』といったような時に、次のステップに進みたくて遅くまでゲームをしてました。
これって、メチャメチャすごいエネルギーじゃないでしょうか?反対に、勉強でこうしたケースになったのは稀です(わたしはw)。数学で、次の章までキリが良いから勉強しよう、とかなかったですね(笑)
ゲームだと、次から次へとステップを進めていきたくなります。これがゲームのものすごいところです。このゲーム性をシステムに組み込んでいくことで、お客さんが次々にサービスを受けていきたい!という状態になっていきます。
ビジネスシステムにゲーム要素を組み込む!
このような、ゲームに熱中するための要素はいくつもあるのですが、その一つの例が先ほどの私が寝不足になった例と同じ、『レベルアップ』です。もうすぐレベルアップする、というとどうしてももう一歩進みたくなってきますよね?
こうした要素をビジネスの仕組みに取り入れるのが、ゲーム戦略の肝です。
既に存在するビジネスシステムだと、シルバー会員、ゴールド会員、プラチナ会員、といったようなランクごとのサービスもレベルアップの概念ですね。間違いなくリピート効果を高めることに寄与しています。
自分がお世話になったネット物販業界でも、物販手法を教えるスクールはものすごい数あります。しかし、物販スクールは『稼げたらそこで終わり』というケースがほとんどです。
例えば『月商100万円を達成できます!」というスクールであれば、月の売上100万円達成したらそれでサービスは終了ですし、達成できなくても集中期間などの期限が来ればいったんはサービス終了です。
もちろん、コミュニティなどは残るので、関係が維持されることが多いですが、サービス提供側として、さらに修了生に対して新たに提供するサービスは無い場合が多いです。だから少なくない物販スクールの主催者は、常に新規集客に追われることとなります。
一方、ここでゲームのレベルアップのようなステップアップのサービスがあったらどうでしょう?
例えば、プログラムを月商50万円→100万円→200万円とステップを踏んで学べるカリキュラムにし、それぞれに料金を設定することで、ドロップアウトを防いで、先に進むモチベーションを高めるとともに、サービス提供側としても、一度きりではなく、既存顧客へのサービスを通じて収益を得ることができます。
加えて、月商100万円クリア、利益率20%クリア、納品外注化クリアでゴールド会員、それ以上の基準でプラチナ会員としてランク分けします。そして会員ごとのチャットチームをつくったり、よりレベルの高いコンテンツを得られるようにすることで、コミュニティにとどまるインセンティブにもなります。
また、実績にこだわらなくても、スクールコミュニティの中で年間イベント出席皆勤賞や、100日毎日チャットに書き込む、200日毎日チャットに書き込む、などのコミュニティに寄与度合を計るような定量指標でレベルを上げてさらなるサービスを得られるようにするのもスクールへのロイヤリティという点で効果的だと思います。
レベルアップという要素だけでも、様々な展開の仕方を見出すことができます。神馬さんのゲーム戦略では、こうした『レベルアップ』と同様の指標が、17つあり、それをビジネスの様々な点で活用して、売上アップを図ることができる、超強力な内容となっています!
ゲーム戦略の3つの本質
この記事では、ゲーム要素を『レベルアップ』に絞って、それをビジネススキームに織り込むことを紹介しました。これだけでも伝説の武器級のものすごい変化が期待できるでしょう。
一方、神馬さんは勉強会でゲーム戦略の3つの本質についても、説明してくださいました。これは、ゲーム性をビジネスに導入し、さらに掘り下げていくための視点として、役に立つと考えています。
ゲーム戦略の本質は3つ
1.成長
2.人とのつながり
3.世界観
ビジネスにおける『面白さ』にはこの3つの要素が重要であると。
私は、ゲーム、ビジネスに限らず、人生の面白さの本質と言ってもよい超重要な要素ではないかと感じました。
この3つの要素、ゲームにおける本質的重要要素ではあるのですが、一方で私が学んできたNLP心理学でも人間が『面白い』と感じたり、心を動かされるポイントを示す『ストーリーテリング』という手法があり、なぞらえて説明してみたいと思います。
『ストーリーテリング』とは、心理学的に見て、あらゆる人間が心を動かされる、『面白い』と感じる、ストーリーの構成と伝え方のテクニックの事です。スティーブジョブス、ナポレオンヒル等、多くの卓越したプレゼンテーターがこの『ストーリテリング』を活用しています。ここでは、人の心を動かすストーリー構成について、特に説明していきます。
人が心を動かすストーリーには、『ヒーローズジャーニー』というストーリー構成のアーキタイプのようなものがあります。これは、ハリウッド映画のストーリーなどで実際に取り入れられている、ストーリー構成でもあります。これを満たすことで、ゲーム理論の本質を同時に満たすことができると私は考えます。
ヒーローズジャーニーは、大まかにいうと、
『旅立ち』⇒『メンター・仲間との出会い』⇒『試練を乗り越え英雄に』⇒『凱旋』
というようなステップを踏みます。
例えば、先日テレビの洋画劇場でやっていた『グラディエーター』。ラッセルクロウが古代ローマの将軍の立場をおわれ、剣闘士(奴隷)に身をやつし、策略を謀った皇帝を倒す、というストーリーですが、ここでもヒーローズジャーニーの構成が使われています。
旅立ち
⇒ラッセルクロウが策略で将軍の立場をおわれ、奴隷に身をやつす
出会い
⇒奴隷仲間や元部下との出会い、さらには王妃をはじめ、政治家の協力者と出会い
試練と成長
⇒剣闘士として猛者や人外と戦う、そこで勝ち続け、民衆の心をつかんでいく。そしてついには皇帝を倒す
凱旋
⇒奥さん、子どものいる天国に還る(死んどります(^_-)-☆)
多くの映画が比較的このような構成をとっていて、それは人がこうした構成に弱い(面白いと感じる)からですね。
この中で、『試練を乗り越え』ることは、ゲームの本質の1.成長を表しています。また、『メンター・仲間との出会い』は2.人とのつながりを表しています。そして、何より、『旅立ち』には現在の世界観を超える世界に旅立つという意味、すなわち新しい3.世界観を演出することといえます。
このゲーム戦略の本質、そしてヒーローズジャーニーの要素、これをビジネスに取り込むことで、人の心を惹きつける仕組みを創ることができるのは間違いありません。マーケティングに取り組む方はぜひ積極的に取り込んでいきましょう!
ゲーム×マーケティング まとめ 【マーチャントクラブ勉強会】
人熱狂させるゲームは
『世界観』 × 『システム』
の2つで作られる
≪世界観≫
・独自の『世界観』を示し、共感されることで自分に合ったファンを生む
・競合に対する強みよりも、『世界観』の方がお客さんに響く
・独自の『世界観』は自分の得意なこと、好きなことから見いだせる
≪システム≫
・ゲーミフィケーション(ゲームにある人を夢中にさせるノウハウ)を仕組み化する
・売上アップの手段にこのゲーミフィケーションを組み合わせる
≪ゲーム戦略の本質≫
人を夢中にさせる本質はこの3つ
『成長』×『人とのつながり』×『独自の世界観』
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