『誰かを喜ばせたい』という気持ちがシナジーを生む原動力!【第6の習慣】

前回に引き続き、菅智晃さんと7つの習慣について解説していきます。前回は第5の習慣『まず理解に徹し、そして理解される』について、相手に真に興味を持ち、心の底から理解する。テクニックではなく基盤となるマインドをしっかりと持つことで、効果を発揮するということをお話ししました。

今回は、第6の習慣からお話していきます!

7つの習慣における第6の習慣は『シナジーを創り出す』です。

『シナジー』という言葉は、ビジネスをしているとよく聞く言葉ではないでしょうか?端的にいえば、1+1が2だけじゃなく3にも10にもなっていくという増幅効果のようなものです。こう説明すると簡単そうに聞こえますが、実際シナジーにまで至るのは、そうよくあることではないと思っています。例えば力を合わせて2人で仕事をするとか、自分の仕事を誰かに委託する、というレベルであれば、1+1は2になるという単純な足し算に過ぎません。

7つの習慣において、シナジーの創出は、すべての習慣の神髄ともいえるもの!と著者のコヴィー氏はおっしゃいます。曰く、それ以外の習慣はシナジーのための土台であるといっても過言ではないと。

この『シナジー創出』、菅さんの最大の特徴であると同時に、菅智晃流のマーケティングの神髄と言っても過言ではないでしょう。菅さんがどのようにそれを実現しているか、私なりに解説していこうと思います。

 

シナジーを活かしたビジネスモデルの創出

菅さんのシナジーはそのビジネスモデルに本質的に表れていると私は考えます。例えば、私も所属しているマーチャントクラブ。様々な小資本の経営者の集まりで、メンバーそれぞれに気づきを与えたり、クラブでの情報やノウハウからメンバーのビジネス革新が起きたり、メンバー同士のつながりから新たにビジネスが生まれたり、0から1のビジネスが生まれ、成長したりと様々なシナジーが生まれています。

仮に、よくあるスクールやコミュニティのビジネスのように、代表者がノウハウを提供するだけであれば、それは1+1は2というような加算的な進歩にすぎませんが、マーチャントクラブのポイントはメンバーそれぞれが持つ経験、人柄、ノウハウなどなどのリソースを最大限に活かし、コミュニティの仕組みになっていることです。例えば月に1回の勉強会についても、講師として登壇するのは、菅さんではなく実績のあるメンバーです(もちろん菅さんも登壇することはありますが、頻度は高くありません。

私であれば、勉強会に参加すると、登壇するメンバーの素晴らしいリソースに驚かされつつも、自分の分野に応用するために、単純に学びます。一方で、立場が変わると、ネットビジネスではなくリアルビジネス(実業ともいいます)に長けた方が、勉強会に登壇するメンバーをビジネスパートナーや取引相手として捉えて、勉強会ではその腕を見定めているというケースもあります。

例えば、リアルな店舗でマッサージの施術を営んでいるメンバーが、ネットでの拡販に長けたメンバーにネット展開のコンサルを依頼するということもあるでしょう。ここでもメンバー同士のサービスとサービスがコラボして化学反応のような変化が生まれたりするわけです。まさにシナジーです。

他にも、菅さんが起業初期に手がけた『ネットアイドル情報誌』のビジネスにおいても、数々のネットアイドル同士を1つの情報媒体に集約することによるサービスの質の向上という点での相乗効果、それぞれのネットアイドルの販売力(すなわちファンとの関係)を掛け合わせたことによる販売網の量的な相乗効果、そこからフィギュアやカレンダーというまた別分野である物販への派生による相乗効果など、シナジーの目白押しです。

※ネットアイドル情報誌のビジネスモデルについては、別記事にも掲載予定です。

こうして一部を例にあげるだけでも、菅さんのビジネスモデルのシナジー創出力の高さには驚かされます。どのようにしてシナジーが実現されているのでしょうか?

 

マーケティングにおけるシナジー創出の本質

冒頭にも書きました通り、7つの習慣で書かれているように、第6の習慣である『シナジーの発揮』には、第1~5の習慣という土台が欠かせません。Win-Winの志向がなければ、自身とパートナー、関係者の全員が勝つ(Win)素晴らしい提案・シナジーは生まれないでしょう。理想のゴールを思い描き、ビジネスビジョンの全体像を捉えなければ、自力の限界に気づき、だれかと協創していくことの意義に気づくこともないかもしれません。シナジーはすべて盤石な土台あっての成果物となります。

そうした習慣の土台を含め、菅さんがマーケティングにおいてシナジーを創出し続けていることの本質をあえて1つ語るのであれば、それは常に『だれかを喜ばせたい』という純粋で強い気持ちに尽きると私は考えます。

菅さんの口癖は『さぁ、今日は誰を喜ばせようか!』です。また、その著書でもマーケティングの本質について、家族や友人を喜ばせる時の『どうしたら喜んでもらえるかな?』『どうしたら楽しんでもらえるかな?』という誰でも一度は考えたことがあるような発想こそが大切と書かれています。

専門書によるノウハウや、心理学を活用したりなど、様々な手法があり、そのことも大事だけれども、だれしもが今まで生きてきた中で身に着けているもの、すなわち、身近な人を喜ばせたり、楽しませたり、サプライズプレゼントをしたり、というような純粋な発想こそがマーケティングの本質ということですね。

こうした純粋な気持ちがあるからこそ、打算的なWin-Lose(自分が勝って相手が負ける)というような発想には至りませんし、自力にこだわってしまって、シナジー発揮の機会を失うようなことはないでしょう。

誰かを喜ばせるために、様々な人と力を合わせ、みんなが幸せになる。これが何よりも力強いシナジーの本質ではないかと私は思います。

シナジーの事ですが、一つ感激したシナジーの例があります。あなたはNHK連続テレビ小説の『エール』ご存じでしょうか?昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而と、歌手としても活躍したその妻・古関金子をモデルにしたドラマです。

ここでも、シナジーのすばらしさが描かれています。主人公である作曲家の『古山裕一』は才能はあるのですが、大衆音楽をうまく描くことができずにスランプに陥っています。しかし、早稲田大学の応援歌を作曲するというきっかけで、大衆音楽というテーマの中で、ようやく聴き手を喜ばせるための音楽創りに目覚めます。

しかし、素晴らしい作曲はできるようになったものの、今一つリリースされたレコードは売れず、契約しているレコード会社からも戦力外通告をされ、いよいよクビという憂き目にあいます。しかしそこを、裕一の妻である『小山音』が、自分の歌唱学の先生であり、超有名女性歌手の『双浦環』に裕一のレコードを紹介することで、流れが大きく変わります。なんと『双浦環』が裕一の作曲した曲を歌ってレコードを出す!と提案するのです。

結果、超有名歌手と無名の超有力作曲家のコラボレーションで、レコードはメチャ売れで窮地から脱して、サクセスストーリーを歩んでいくというストーリーです。

この作品でいう、『小山音』が菅さんのあり方と被って見えるなぁと私は感じました。作曲も、歌唱も主役として活躍するわけではありませんが、身近な人を喜ばせたい、お客さんに素晴らしい曲を届けたい、という純粋な思いが、人と人をエールでつないで大変なシナジーを発揮しています。

菅さんも全く同じで、必ずしもご自身が前面に立つわけではありませんが、ビジネスの旗を振り、素晴らしい能力や熱意のある人を結び付けて、素晴らしいサービスを世の中に届けています。ある時は、ネットアイドルとそのファン、アイドル志望の方をつないだり、またある時は、自社HPを作りたい企業と、個人事業主のWebデザイナーをつないだり、ネットビジネス経営者とリアルビジネスの経営者をつないだり、などなど、人と人をつなぐことで、シナジーを発揮し、素晴らしいサービスを世に輩出し、サービス提供者とお客様の両方を喜ばせています。

 

マーケティング×シナジーのまとめ

強く、継続できる事業を創り続けるためには、シナジー発揮は必要不可欠な要素と言えます。経営者、マーケッターとしてシナジーを発揮していくには、これまで解説してきた1~5の習慣が必須の土台となるでしょう。そして、何より大切なことは、その習慣や行動発揮の土台となる『誰かを喜ばせたい』という気持ちこそが、シナジー発揮の原動力になります。

難しく考えず、『誰かを喜ばせる』ために、ビジネスを構築していきましょう!私も実践していきます(^_-)-☆

 

次回は、7つの習慣のラスト!菅さんと『刃を研ぐ』について解説をしていきます。お楽しみに!