博多華丸大吉さんから学ぶピンポイントのマーケティング

マーケティング

漫才、面白いですよね!

私はお笑いが好きで、料理するときとか、掃除するとき、物販で利益商品をリサーチするときなど、YouTubeなんかでお笑いの音声(睡眠用とか作業用とか書いてあるやつw)を聞きながら作業をしています。その中でも、わたくし的トップ3に入るのが、博多華丸大吉さんです。

お笑い芸人のなかでも毒のない、親しみやすい人柄があふれ出ていて好感度が高いことをはじめ、何といってもビジネスパーソンというか中年のおっちゃんの心を癒す笑いがたまりません。

今日はそんな博多華丸大吉さんから感じたお笑いのマーケティングについて

 

「博多」「中年サラリーマン」というターゲット

博多華丸大吉さんの漫才は、ネタのほとんどが「博多」にまつわるもの。特に華丸さんはネタ中しょっちゅう博多弁になりますし、福岡ダイエーホークスの選手ネタ、地元博多の工務店ネタというような、地元愛に溢れるものです。

まずは、地元ネタに絞ることで、地元のお客さんの心を掴みやすいことは間違いないでしょう。地元ならではの『あるある!』というようなネタは、同じ文化にある聴衆と強い共感を生みます。地元での堅固な基盤があっての全国展開というのが定石的な戦略ではないでしょうか。

そして、方言をはじめとした地方文化は視聴者からするとかなり興味を引くものになります。人はどこか未知なものを知りたいという欲求がありますから、博多弁や福岡ダイエーホークスの話題、そうしたものに分からないながらも刺激を受けることになるでしょう。私も視聴していて、野球の話は全く分からないのですが、どこかワクワクしながら聞いていたりします。

また、博多華丸大吉さんといえば、華丸さんの『サラリーマン』或いは『中年オヤジ』トークが特徴的です。お酒の席での酔っ払いの会話、3匹の子豚の話を読み聞かせるお父さんの話が、途中から博多工務店のリアルな作業現場の話になっていくなど、中年オヤジ必見のネタが満載です。

個人的に自分の心に刺さったのは、

『低い低いと思っていても意外と高いのは尿酸値とプライド!』

です(笑)

仕事と生活習慣病と戦う中年男性にとってこれほど共感を掴む言葉もないでしょう!

サラリーマンネタに絞ることによって、中年男性の心を掴むことは間違いなし。このあたりしっかりとターゲットを絞って効果を出しているところだと思います。

 

ターゲットを絞った芸風が幅広い人気に変わっていく

博多ネタ、というと普通は地元の人だけにしか受けないのではないか?と思いますが、ご存じの通り博多華丸大吉さんは全国規模で大人気となっています。それは博多華丸大吉さんが特別なのでは?と言う声もあるかもしれません。確かにその要素は否定できないですが、ほかにも、栃木県の色をだしている「U字工事」さん、茨城県の色をだしている「カミナリ」さんなんかも全国区で人気ありますね。なので、割と地元ネタで全国規模で人気になっている芸人も多いのではないかと思います。

これは、地方の特色を出しつつも、ベーシックに全国的に受けるネタをしっかりと持っているからでしょう。華丸さんの楽天カードマンをはじめとした有名人の物まねもそうですね。全国鉄板ネタももちつつ、地元ネタでエッジを利かせる、そんなバランスの良さも人気の秘密ではないでしょうか。大吉さんの『華丸さん博多から出てください』という、博多ネタを更にネタにするところもユニークです。

また、博多華丸大吉さんは男性サラリーマンだけではなく、女性からも人気があります。実際にお二人とも、NHKをはじめ情報番組にも出演されているぐらいですから、広くお茶の間に人気があるということです。

なぜ、ターゲットを絞った活動をしているのに、幅広い層に人気があるのか?これはまさに博多華丸大吉さんの『人間力』によるところではないでしょうか?実際、各番組でのトークを聞いていても、お二人の人柄から愛着を感じる人が多いと思います。常識をわきまえ、配慮に溢れ、謙虚であることなど、人として魅力的な姿勢と言えます。

また、博多華丸大吉さんのことをネットで調べると、劇場でお子様がぐずってしまった時に博多華丸大吉さんがネタ中にそのぐずったお子様の事を話題に上げてフォローしてくれ、更には申し訳なくて席を立とうとしたそのお母さんに『せっかくなので最後まで見ていってくださいね』と優しい声をかけてくれたエピソードが紹介されています。

ほかにも、自分についているマネージャーさんへの心温まる配慮のエピソードなど、多数、その素晴らしい人柄を表す話題があります。こうした、多くの方に愛される人柄が、地元から全国、サラリーマン男性から幅広い層に、と人気を博する理由となっているのでしょう。

だんだんと、お笑いの世界も単に『面白い』というキャラクターが売れる時代から、芸人さんの『人間力』というところも判断される時代になってきているように感じます。博多華丸大吉さんはもちろん、サンドウィッチマンさんや、霜降り明星さん、などコンビ仲の良い芸人が強い人気を得るようになってきているのはその表れだと思います。

 

まとめ_博多華丸大吉さんから学ぶピンポイントのマーケティング

博多華丸大吉さんのように、ターゲットを絞った芸風は、実際のビジネスマーケティングでもそのまま使える要素です。地元志向や、対象をサラリーマン男性に絞ることで、共感を高め、ビジネスの基盤を作っていくことに繋がるでしょう。

また、商品・サービスにもよりますが、多くのビジネスが対象となる、人が介する事業であれば、ターゲットを絞っていたとしても、売り手の人間力が評価されれば、絞っていたターゲットから幅広い層に売れていくことが期待できるでしょう。そしてそのためには、既存のお客さんの満足度を常に高め、リピートから口コミに進化させていくことが大切です。

芸人の世界同様、売り手の人間力で売っていく時代が来ているのではないでしょうか(^_-)-☆

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