卓越性というマーケティングの本質

マーケティング

卓越論はビジネスの極意であると、マーケティングのバイブルとも言われる「ハイパワー・マーケティング」(ジェイ・エイブラハム著)に書かれています。

卓越論というと、とても堅苦しい言い方で、近寄り難い印象があるかもしれません。

ですが、実はとてもシンプルな考え方にほかなりませんので、今日はそのことを。

 

卓越論とは何か?

あなたは卓越性という言葉から何を連想させるでしょうか?

何かの専門性にとてつもなく特化することでしょうか?

または、相手の予想を超えるフィードバックを返すコミュニケーション力でしょうか?

いずれも正しい言葉のイメージです。

しかし、ここで説明する、マーケティングにおける卓越性とは、「クライアントのニーズを、あなたのニーズよりも常に優先させることができる能力」(ハイパワー・マーケティングより引用)を指します。

クライアントのニーズを常に優先、というと「それじゃ損するのでは?」とか「採算が合わなくなるのでは?」と考えられがちですが、実際はその逆で、結果として利益を得続けることとなります。

なぜかというと、卓越性により、お客さんはあなたのことを一介の取引相手から「心の底から信頼できる友人」に認識を変化させるからです。

結果として、1回限りの購入ではなく、長期に続くお客さんとなり、また、口コミによる販促者となり、すなわちファンであり続けてくれます。

例えば、私は周りで転職をしたい人がいる時は、「JACリクルートメント」という会社を必ず紹介します。この会社の転職エージェントの中山さんという方に、本当に良くしていただいたからです。

私は、転職の際、中山さんが紹介してくださったA社と、他のエージェントが紹介してくださったB社のどちらに行くか迷っていました。ありがたいことにその2社から内定が出たのです。

その時、A社の担当である中山さんからこういわれました。

実のところ、松崎さんの背中を押して、A社に誘導するアイテムはいくらでもあります。それをお伝えすれば、おそらく松崎さんはA社を選んでいただけるかもしれません。

でも、私はそうはしません。松崎さんが心から満足のいく会社を選んでください。そうでないと無事入社した後もそのことを引きずってしまいますし、そうなると松崎さんにとっても幸せではありません。

 

本当に心から私は、中山さんに感謝しました。こんなにも誠実で私の事を考えてくれるエージェントがいるだろうか?と。目先の契約成立報酬を捨ててもクライアントである私の考えを優先してくれたのです。結果として、私はB社を選びましたが、以降はあらゆる人に転職の際はJACリクルートメントを紹介しています。これからもそうし続けるでしょう。

これは、エージェントさんからすると、短期的には損をとっても、長期的には大きな、継続的な利益につながる一例だと思いませんか?

 

卓越論は必ずしも難しいことではない

上記の卓越論、ここまで聞くと、自分の身を切って相手に尽くすような難しいものに感じるかもしれません。しかし、それは違います。実は、とてもシンプルで簡単なマインドセットに過ぎません

私たちは、自然な気持ちで卓越論を実践していることが多々あります。それは、愛する家族や、恋人、心から大好きな友人に対してです。

愛するパートナーの誕生日があれば、普段しないようなサプライズなプレゼントを、どれだけの時間を掛けても準備したくなりませんか?

心から仲良くしている旧来からの友人と久々に飲みに行くとき、その友人が大好きな料理を最高の水準で提供しているお店を調べて、予約して、共に最高の時間を過ごしたいと思いませんか?

この、最高に好きな人と接するように、お客さんの求めることを考え、行動することが卓越論の本質です。

なので、日々の卓越性の研鑽は、身近な家族、友人、上司や部下、そしてお客さんなど、関わる人に対して、どれだけ愛すべき相手として接することができるかを、試し実践していくことが良いでしょう。

 

まとめ_愛する家族・親友のようにお客さんと接することが卓越論

卓越論とは、マーケティング、ビジネスの極意といえるものです。卓越論とは、「クライアントのニーズを、あなたのニーズよりも常に優先させることができる能力」です。

卓越性を身に着けることは難しいことではありません。あなたがこれまで愛する家族や友人に接してきたようにお客さんと接するだけです。

あなたが、大切な人に、その人が喜ぶことを楽しみながら準備し、実践してきたように、お客さんが喜ぶことを考え、実践することです。

卓越論を極め、ビジネスを楽しく豊かなものにしていきましょう(^_-)-☆

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