先日、マーチャントクラブの過去勉強会動画※で、凄腕経営者の『海江田和記』さんの勉強会を拝聴しました。海江田さんはFacebook広告による集客でビジネススクールやビジネス商材の販売を事業として行ってらっしゃいます。海江田さんの凄いところは、そのクロージング力です。なんと、SkypeやZoomでの個別面談でのクロージング率は約50%!48万円の比較的高額な商品にもかかわらずです。
今回は、そんな素晴らしいセールス力の秘訣をシェアします。
※マーチャントクラブの会員は会員経営者の方が講師として立った、勉強会の過去動画をいつでも観ることができます。講師登壇されるのはハンパない経営者の方が多いので、メチャメチャ勉強になります。
ニーズの先にあるニーズを引きだす
高確率のクロージングの秘訣は、ずばり『ニーズの先にあるニーズを引きだす』ということです。海江田さんは『上手くいかないセールスは、お客さんの表面上の困りごとを解決しようとしてしまうことです』とおっしゃいます。表面上のニーズ解決だと、その商品・サービスを選ぶ理由にまではならない、と言うことですね。
例えば、『痩せたいんです』というニーズの先には、『異性にモテたい』というさらに先のニーズがあるのかもしれません。あるいは、『健康に長生きしたい』というニーズがあるかもしれません。それぞれのニーズによって、本来アプローチは異なってきますし、ひょっとすると商品・サービスそのものも変わるかもしれません。
この、ニーズの先にある本当のニーズを引きだし、そこに寄り添って、それを叶えることをイメージできるように会話していく、これがセールスにおいて必要なポイントとなります。
どうやって真のニーズを引きだすか?
ニーズの先にあるニーズ、これはセールスだけでなく、心理学をはじめとした、カウンセリング、コーチングでも同じことが言われています。それは、『主訴』と『真訴』です。
※『真訴』はあまり正式な言葉ではないかもしれませんが、便宜上分かりやすいので使用します。
『主訴』とはクライアント(カウンセリングやコーチングを受けに来る人)が、理解している表面的な悩み事の訴えです。一方で、『真訴』はクライアントも気づいていない、深層にある本当の問題点です。カウンセリングやコーチングでも『主訴』を解決しても、さらなる問題が出てきて一向に問題解決に至らない、ということが良く起こります。『真訴』にアプローチしなければ、根本的な解決にはなりません。外科手術で表面を施術しても、根元の病巣を取り去らなければ再発するのと同じです。
カウンセリング、コーチングでの『真訴』、セールスにおける『真のニーズ』どちらもその引き出し方は一つ、『質問』です。質問をすることで、深い部分を引き出すことができます。海江田さんがセールスで使ってらっしゃるのは『そうなったらどうしますか?』という質問です。
例えば、
お客さんの『売上を上げたいんです』という表面的なニーズに対して
『売り上げを上げられるようになったらどうしますか?』と聞きます。
それで『安定的に収入が増えてうれしいです』と言われたら、
『収入が増えてどうしたいんですか?』と聞きます。
それで『家族サービスをもっとしたいです』となって、
より本質的なニーズが出てくるかもしれません。
ここまで見えてくると、より先のニーズとして、『家族へのサービス』があるのが分かってくるので、『それでは、安定的に収入を上げて、もっと家族サービスをする時間も創れるビジネスの構築ができるスクールカリキュラムを紹介できますが、お聞きになりますか?』と問いかけて、自然に商品サービスの提案につなげていくことができます。
この流れの凄いところは、『本人が重要視している価値観を示して提案できる』と言うことです。自分で理想とする状態を示す言葉『安定的』『収入』『家族サービス』というキーワードがそのまま提案されるので、最も自分のことを理解している本人が本人にセールスするかのような効果が期待できます。
まとめ_本人の価値観を活かしたクロージングの秘訣
クロージングの秘訣は、お客さんのニーズの先にあるニーズを引きだし、そのことを提案するということです。ポイントは、お客さんの表面的な主訴ではなく、真のニーズを質問で引き出して、そのことを実現する提案をしていくことです。
また、『○○ということを実現できるサービスがありますが、お聞きになりますか?』と言うように、本人にセールスを受け取るか否かを選ばせることも、何気なく肝になる手法ですね。
セールスもコーチング・カウンセリングも根本は一緒ですね。お客さんの真の悩みを解決し、真の望みを実現することにフォーカスしていくことで、本質的にお客さんを幸せにしていきたいですね(^_-)-☆
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