子どもの習い事どうします?経営者として判断力を高める3つの視点

マーケティング

子供が生まれて、今、5カ月になります。可愛い盛りです(#^^#)

そんな中で、夫婦でたまに話題になるのが、
『習い事ってどうする?』
という話。

結構悩ましいんですよね。英語脳は早い方が良いとか、スポーツ選手とか、プロのピアニストとか3歳ぐらいからその分野に触れさせてきた、なんて聞くと、
『むむむ、早いうちから何か決めなければ・・・』
となりませんか?

 一方で、

 「松崎、お前、英語もスポーツもピアノもできないじゃん。何子供に理想押し付けてんだよ(怒)」

 というもう一人の自分の声も聞こえてきます(笑)

 親としても、経営者としても、こんな答えのない問題に直面することはある訳で、
今回はそんな問題に対処するための判断力を高める、心理学でもお墨付きの3つの視点について、お伝えします。

 このことが分かると、難しい選択に迫られた時も、ブレない芯のある決断ができる判断力を身に着けることが出来ます。

 


動画はこちら↓ 

ブレない判断軸を持つ、チャンクアップ(鳥の目)


「子供には水泳はやらせるべき」

 これは、私の父の持論で、その理由は、

 「溺れたら死ぬから」

 ・・・たしかに(シンプルー!)。

 

という事で、私も小さいころ水泳を習っていたわけで、一通り泳げるようにはなったので、感謝しているわけです。海行っても溺れないですからね(笑)

だから、習い事は水泳だよ!

と言いたいわけではなく、大切なのはこの考え方の思考プロセスです。
大切なのは、何のための習い事なのか?という事です。

 父は、習い事を「身の安全を守るための最低限の鍛錬」と見ていたわけです。だから、身の安全のために必要な習い事として水泳を選んだわけです。

 他にも、習い事を「社会に出て役立つ能力」と見れば、英語やそろばん、習字なんかが良いですよね。

 習い事を「プロになるための英才教育」と見れば、ゴルフや野球など、ゆくゆくプロとしてお金の稼げる分野を1つ決めて、徹底的にやることもあり得るわけです。

この「何のための」を明確にするために便利なのが、「チャンクアップ」です。心理学用語で概念(チャンク)のレベルを上げる(アップ)といいます。

 もうちょっと分かりやすい言い方だと、「鳥の目」つまり高い空から見る(俯瞰)するような、広い視点みることです。それでより大きな視野でとらえるので、概念のレベルが上がります。

 具体的には、習い事はもっと大きな「なにか」の一部か?という視点で見ます。
 習い事は「身の安全を守る鍛錬」の一部かもしれないし、「社会に出て役立つ能力獲得」の一部かもしれません。

「命を守る」「社会的能力の獲得」は比較的大きな概念なわけです。

より大きな概念が明確になると、判断が簡単になります。

例えば、

子どもの命の安全のためには何を習えばよいか?
子供が社会に出て困らないためには何を習えばよいか?
子供をプロにするために何を習えばよいか?

 という一貫した考えが持てるからです。

また、この大きな概念になると、誰かと考えを合わせていくこともしやすいです。
例えば、あなたがパートナーの方に
[char no=”2″ char=”女性さん00″]「子供の習い事は水泳がいいかなぁ、野球がいいかなぁ、英会話がいいかなぁ?」[/char]

と聞いた場合よりも

[char no=”2″ char=”女性さん00″]「子供の習い事では、安全を意識する?それとも社会に出て困らないように?あるいは、何かのプロに育てる?」[/char]

と聞いた方が、判断がしやすいでしょう。

鳥の目(チャンクアップ)で大きな概念で考える方が意思決定はしやすいです。

 特にチャンクアップの際に大切にしてほしいことがあります。それはテクニックを使うときは、根底に相手への慈しみの心を持つ、ということです。

 もう少し、フラットな言い方をすると、相手目線の視点を必ず持つという事です。

 冒頭に、「自分のできないことを子供に押し付けるなよ」と自らを戒めたことをお伝えしましたが、正にそれで、自分都合の目線で行えば、どんなテクニックも押し付けになります。

 大切なのは「相手の幸せ」です。我が子が幸せな人生を送れるように、習い事はどのような目的のためにあるか?そう考える事が何よりも大切なことです。

 心理学でもビジネスでも、相手の幸せを前提に置くことが効果的な変化を起こすための肝です。

  

具体的な判断の決め手となる、チャンクダウン(虫の目)

そして、ここからが議論の大詰め。大きな視点で方針が決まったら、(例えば安全に決まったら)

 身の安全を守る習い事といえば、、、そうだ「水泳」だ!
と、更に具体的な視点に落としこむのが、「虫の目」です。

地を這う虫は、鳥より視点は低いですが、より詳細で具体的です。

心理学では、チャンクアップの反対でチャンクダウンと言います。概念(チャンク)のレベルを下げて(ダウン)より小さな概念、より詳細で具体的な概念にしていきます。

 詳細なレベル感で物事を見ることが出来れば、判断し、具体的な行動計画に落としこむことが可能ですよね。

 よし、水泳がいいぞ!じゃあ、近くに水泳教室あるかな?とか、水着買ってあげなきゃかな、とかですね。

 更に、鳥の目(チャンクアップ)と虫の目(チャンクダウン)の両方の目線を持つと、応用問題についても、一貫性のある判断ができます。

 例えば、水泳をいつまで習うか?という問題についても、
「そもそも安全のために習ってるんだから、溺れないぐらい泳げれば辞めていんじゃない?」
と判断がしやすいのです。

 更に例えば、鳥の目がプロになる!とか、精神を鍛える!といった目線であれば、判断は異なるかもしれませんね。

判断が難しいときは、鳥の目(チャンクアップ)と虫の目(チャンクダウン)の両方の視点をもつと、目的からブレないスッキリした決断がしやすいです。

 

更に可能性を広げる水平チャンク

チャンクアップ(鳥の目)、チャンクダウン(虫の目)と見ていくときに更に意識すると良いのが、水平チャンクです。

水平チャンクとは、同じレベルの概念を見出していくことです。

 例えば、身の安全を守る習い事、といったら、「水泳」もあるし、「空手」や「ボクシング」などの格闘技も考えられますよね。

また、社会に出て役に立つ習い事、といったら「英語」だけでなく、「そろばん」「習字」なんかもある訳です。

こうした同レベルの概念をいくつも出すと、選択肢が増え可能性が広がりますよね。

これは、チャンクアップした概念でも同じですね。

「身の安全を守る」という概念もありますし、「社会に出て役に立つ」という概念もあるし、「プロとして稼げる英才教育」なんかもあると思います。

このどれを選択するかで、具体的な習い事も変わってきます。

尚、松﨑は習い事をチャンクアップして、「身の安全を守る」というのを採用すると共に、「子供が好きなことに出会い熱中する」ということを大事にしたいと考えています。

なので、身の安全を守るために水泳を習う機会はつくりたい。

そして、好きなことに出会えるよう、できるだけ多くの習い事の体験講座に参加してもらおうと思っています。本人が好きだと言ったらやってみる。

蛇足ですが、自分としては、格闘技は、むしろ下手に暴力的な手段を覚える方が危険な場合もあるので、一旦は無しでよいかな。本人がやりたいと言ったら是非(笑)

 

ブレないビジネス上の判断も三つの視点から

当然ですが、このチャンクアップ(鳥の目)、チャンクダウン(虫の目)、水平チャンクの三つの視点が使えると、ビジネスでの判断力も高まります。

 例えば、私は自分のビジネスとしてコーチングを行っていますが、クライアント(お客さん)の、要望をそのまま聞いてしまうだけだと、良い結果にならないことが少なくありません。

 例えば、クライアントが「もっと痩せたい」という課題感を持っていたとして、そこに私がただ「じゃあ、どのようなアクションから始めましょうか?」とお聞きして、クライアントが「じゃあ、食事制限から始めます」と決めてくれたとしても、あまりうまくいかない可能性があります。

 これでは、あくまで「痩せる」というレベル感でしかやるべきことを考えられていないからです。

 「痩せる」ことはクライアントにとってどんな大きな意味があるのでしょう?

 だから、私は質問します「痩せることで、どうなりたいですか?」

例えば、

「今のままじゃ病気になるから、健康になって安心するためです」
「痩せて、綺麗になることで異性に好かれたい」
「スポーツで活発に動けるように減量したい」

と、様々なチャンクアップした概念がありえます。

 クライアントさんに、それを意識してもらうことで、対応策がより効果的で幅広い選択肢になります(チャンクダウンと水平チャンク)なものになります。

 「そうか、私は健康のために痩せるんだから、無理な食事制限ではなく、健康的な食事と運動で痩せよう(チャンクダウン)。健康を意識するのだから、食べる時間を変えることや、睡眠時間を確保することも効果的かもしれない(水平チャンク)」

 という具合にです。

 これは、コーチとクライアントの関係を、売り手と買い手に変えて、セールストークの場に当てはめても非常に効果的なのは言うまでもありません。

 

まとめ_問題はそれが起きたのと、同じレベルで解決することは無い

「今日世界に存在する問題は、それを作った考えのレベルでは解決できない」

 これは、現代物理学の父、アインシュタインの名文句だと言われています。

 逆に言うと、問題のレベル感を変えれば、あらゆる問題について解決の可能性があるとも解釈できます。

 そこで、チャンクサイズを柔軟に変えて、意識のレベルを変化させることは、あらゆる問題解決に役立ちます。

 チャンクアップでより大きなレベルの概念を見出し、問題の本質に光を当てます。
例えば、習い事のより大きな意味は何であるか?子供の身の安全を守ること?

チャンクダウンでテーマの詳細に切り込みます。
例えば、身の安全を守る習い事であれば、水泳が適しているかもしれない。

水平チャンクで、更に幅広い選択肢を得ます。
身の安全を守る習い事は、水泳以外にも「空手」や「ボクシング」といった格闘技も良いかもしれません。

まず、簡単な実践として、旦那さんなど身近な家族との会話で、チャンクアップを意識して、お互いの目的意識を合わせてみることをやってみるのがお勧めです。

 それだけで、円満な関係が維持できることも少なくありません。

 チャンクサイズの3つの視点を活用して、親としても経営者としても、ブレない芯のある判断力を発揮していきましょう!

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