経営者であれば、お客様と信頼関係を構築していくことは絶対にやらなければならないことの一つだと思います。
何故なら、人は信頼できない相手の言葉は受け入れにくいからです。逆に言うと、信頼関係が構築された後であれば、あなたの言葉は相手の心にスーッと響くという事です。
あなたがコミュニティ主催者としてメンバーの日々の相談に乗る時、ただただアドバイスをしても行動変容は起こせないかもしれません。その時は、「分かりました」と言ってくれても行動は変わらないことがあります。
または、あなたがコンサルタントとしてクライアントに経験や知見に基づく提案をするにしても、信頼が無ければ、おいそれと提案を受け入れてはもらえないでしょう。
更には、あなたが自社の商品・サービスをお客さんに販売する際、どれだけ論理的にその魅力を伝えたとしても、前提として信頼が得られていなければ、商談成立にはなりにくいです。
あなたがお客さんだったら、「この人信頼できないなぁ」という人から買いたくないですよね（笑）
もう大前提として「信頼関係の構築はメチャメチャ大切」なんです。
今日は、心理学と実践を元に「信頼関係構築」の極意についてお話しします！特に子育て経験のあるお母さん経営者の方には、是非活用してほしいノウハウです。
動画はこちら↓
目次
究極の信頼（ラポール）が生まれている状態とは？
先ほどから信頼関係、信頼関係と言ってますが、そもそも信頼関係が出来ているってどんな状態でしょう？
「この人の話は信用できる」
「この人なら安心できる」
「この人、好きだなぁ」
「一緒にいると落ち着くなぁ」
「なんか気が合うなぁ」
と、思いつくだけでも色々ありますよね？
心理学的にはこのいずれも信頼関係と言えます。より専門的な言葉だと信頼関係構築を「ラポール」と言います。
詩的な表現ですが、「相手と私の間で心の架け橋が掛かっている状態」をラポールが構築されたと言います。
それで、この信頼関係（ラポール）の究極の状態ってどんな状態だと思いますか？
実は、、、
「眠くなる」
という状態なんです。
どういうことか？
人は完全に警戒が解けて安心している状態だと眠くなるんですね。
もちろん、営業商談中やコンサル対応中に相手が眠くしましょう！なんていう事を言っているわけではありません。あくまでの究極の信頼状態という話です。
で、この相手が眠くなるレベルのラポールを構築している状態が、意外と身近にあるんです。
なんだと思いますか？
それは、「子どもの寝かしつけ」です。
そう、まさに完全に警戒心が無くなって、お母さんの腕の中で安心に包まれて、幸せにスピスピすやすや寝ている状態です。
これこそ、究極に信頼関係（ラポール）が構築されている状態です！
究極の信頼関係（ラポール）構築の極意は●●を合わせること
子育て経験のあるお母さんなら、嫌というほど実感しているかもしれません。寝かしつけ、大変ですよね（笑）
だっこして、ゆらゆら揺らしてあげて、寝付いたらベッドに慎重に上手におろしてあげて、気持ちの良い眠りのまま、布団をかけてあげる。全然そうやすやす行かなくて、深夜に何時間も寝かしつけに苦しむことも・・・。
私は我が子の育児休職を１年間取ってますので、子どもの寝かしつけ、もうバッチリやってきました！
眠いのに、寝てくれない！
てか、からだ反らしてだっこさせてくれない
寝たのに、お布団におろすと背中スイッチでギャン泣き！（私はこれをランディングに失敗すると言ってます）
寝かして⇒ランディング失敗、寝かして⇒ランディング失敗 結果8回目で寝るとか・・・
辛かったです（笑）
でも、人は親だって成長するもの。最終的には良い感じに寝かしつけられるレベルにまで上達しました。
そんな私が見出した寝かしつけの秘訣は・・・「呼吸」！！！
だっこしながら、赤ちゃんの呼吸と、自分の呼吸を合わせていくんです。
そうすると、あら不思議！だんだんとむずがっていた赤ちゃんが、まったーりと落ち着いてきて、じょじょに「すぴー、、、」とまぶたを閉じて、眠りの世界に・・・。
これを使うようになって、寝かしつけが早く、前より確実になりました！
素早く信頼関係（ラポール）を創る「ペーシング」とは
って、あたかも私が「世紀の大発見！」って具合に見つけたように話しましたが、実はこれ、私が学び実践してきたNLP心理学で使われているノウハウでもあるんです。
心理学では、ラポール（信頼関係）の構築には、ペーシングという技術が使える！とうたわれています。
ペーシングとは、簡単に言うと、「同じペース」で接するという事。
・同じ目線の姿勢をとる、
・同じような声の高さ、声色で話す、
・同じスピードで話す、
・相手と同じ言葉で話す、
そして、その中で最も効果的と言われているのが「呼吸を合わせる」という事なんですね。よく仲の良い関係を「息が合う」と言いますが、まさにその通り！これこそが最強のペーシングだったりするんです。
人は同じペースの呼吸の人といると、だんだんと眠くなってきます。これは実際に心理学のワークを人と一緒にやってきて体験をしてきた事実です。
これを、ふと思いだして、我が子の寝かしつけにもやってみたんですね。
まさに効果抜群、早ければ数分で赤ん坊が安心してスピスピと眠りに誘われて行きました♪
さて、先ほどもお話ししたように、営業商談中やコンサル対応中に相手が眠くしましょう！なんていう事を言っているわけではありません。
ビジネスでは信頼関係（ラポール）の構築が大切で、その為にペーシング（ペースを合わせる）という手法が効果的という事です。
その中でも、相手と呼吸を合わせるのは、究極に効果的という事です。
実際、私もクライアントにコーチングを行うとき、自然と息が合っていくように、寝かしつけの時のイメージを持ちながらクライアントに接するようにしています。
我が子の吐息に合わせるように、クライアントの呼吸のペースに合わせるように意識していると、相手が落ち着いてくるのが伝わってきます。
そのおかげか、クライアントさんからは「話しているとなんか落ち着く」というありがたいお言葉をいただきます。
ポイントは、「寝かしつけのイメージを持つ」ということです。なぜかというと、スキルを意識しすぎると逆に、相手に心が寄り添わない、残念な状態になることがあるからです。
例えば、相手の息づぎに意識しすぎるばかり、「あれ、今相手の話きいてなかった！」となると、逆効果ですよね（笑）
なので、お子様の寝かしつけや家族と呼吸を合わせることを試してみて、その時のイメージをふわっと思い浮かべながら、目の前のお客さんに向き合うと、自然に息があってきます。
そんなの難しい！と思われるかもしれません。でも安心してください。
この呼吸のことに限らず、実は、お母さんは子どもと接するとき、自然にいろいろなペーシングを行っています。
かがんで、相手の目線の高さを合わせて話しかける
相手と同じ高めの声でやさしく話す
相手に聞き取れるようにゆっくり話す
相手が理解できる簡単な言葉しか使わない
みんな自然にやっている、子どもへのペーシングですよね。
ビジネスでお客様と話すときも、子供と上記のようなペーシングをしている時のことを思い浮かべながら行うと、素早く信頼関係（ラポール）構築しやすくなります。
子育てを経験しているお母さん（お父さんも？）だからできる、メチャメチャ便利な方法ですので、是非活用してください！
まとめ_子育て経験はビジネスの信頼関係構築の最良の武器になる！
ビジネスではお客さんとの信頼関係（ラポール）を構築することが最も大切なことの一つです。
何故なら、お客さんは信頼できない相手の話を聞き入れようとは思いませんし、信頼できない相手から商品を買おうとは思わないからです。
信頼関係（ラポール）はペーシングにより素早く構築していくことが可能です。
ペーシングとは、相手とペースを合わせる事です。姿勢を相手と合わせる（目線を合わせる）、声の速さ、声色、声の大きさを合わせる、相手と言葉を合わせるというのがペーシングの一例です。
その中でも、最も絶大な効果を持つのが「呼吸」を合わせる、つまり「息を合わせる」という事です。
私たちは、子どもと接するときに、このペーシングを活用しています。同じ目線でしゃべる、ゆっくり高い声でやさしく語りかける、分かりやすい言葉を使う、などです。
お客さんとの商談、コミュニティでのメンバーとの相談、コンサル実施など、クライアントと接するときも、こうした子供と接してきた時のイメージを頭の片隅に置きながらやってみると、素早く信頼関係（ラポール）が構築でき、相手に信頼感、安心感を持ってもらうことが出来ます。
まずは、お子様や身近な家族と「呼吸を合わせる」練習をしてみて下さい。きっと、思っているよりもビックリするような効果があるはずです。
そして、そのことをビジネスで活用してみると良いでしょう！
ペーシングを活用して信頼関係（ラポール）を構築し、お客さんとの長期にわたる関係性を築いていきましょう♪
