森本秀樹さんに学ぶコーチングとコミュニケーション

マーチャントクラブ

前回に引き続き、マーチャントクラブ、森本さんの勉強会シリーズ第3弾です。

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今回は、森本さんの自己紹介、ストーリーテリングに引き続いて、その卓越したコーチングノウハウについての気づきをお伝えしたいと思います!

今回勉強会では、コーチングにおける『フレーム』『チャンキング』『メタファー』という技術を教えていただきました。端的に説明すると、コミュニケーションにおける、コントロールできる3つの概念です。ここでは『フレーム』についてお話しします。

※今回お伝えする3つの技術は私が学んできたNLP心理学でも、全く同じノウハウがありますので、その内容も踏まえて、肉付けして説明しております。

 

フレーム~物事の枠組み、意味付けのコントロール~

物事を解釈する枠組みをコントロールして、そのことの意味や、見方を変化させる技術です。目の前に起きている事象そのものに、本来意味や解釈はなく、人がそこに意味や解釈をつけている、という性質を使っています。

 

例えば『彼女に振られて仕事のやる気が出ない』という訴求に対して、『彼女と付き合うことから解放されて、何か得られたものはないですか?』と問いかけることで、『自由な時間が増えた』とか『自分の本当にやりたいことを考えるきっかけになった』、『仕事に集中できるようになった』というような、別の側面の意味を見出すことです。

 

こうして言葉にすると、そんな馬鹿な!という感じがしますが、そもそも『彼女に振られる』ことと『やる気が出ない』というのは、必ずしもイコールではありません。『彼女に振られる』ことを『悪いこと』とか『落ち込むこと』というフレームで見ているから、『仕事のやる気が出ない』という自分の反応に繋がります。

一方、『彼女に振られたことで気づいた、得られたことは?』というような質問で、振られたという事象を『良かった点』や『気づき』というフレームで見ることができて、意味付けや反応を変えることができます。これがフレームの技術、中でも『リフレーム』(フレームを変える)というノウハウです。

※リフレームは、技術そのものを指す場合もありますし、フレームが変わった状態のことを指すこともあります。

 

フレームコントロールのポイント

フレームコントロールのポイントは、先ほども書いた、『物事そのものには意味はない』という点を理解して、『どんな物事・事象にもその人にとって役立つ意味付けがある』ということを信じて、気づきを促すことだと思います。

大抵の場合、何かその人をその場にとどめて苦悩させている状態があるとき、その時の物事の見方は現状に即していない可能性があります。例えば、情報発信において、記事を書けども書けども、アクセスが集まらず成果が伴わない、という状況があったとき、自分の行動や書いた記事に対して、『価値がないもの』という一方的なフレームで見ているかもしれません。

一方で、積み上げた記事を『資産』として捉えれば、将来の情報商材になるかもしれませんし、SNSで発信するためのネタになるかもしれません。その記事を読み上げることでYoutubeやPodcastなどの動画・音声ファイルとして人気が出るかもしれません。ひょっとすると見せる場所を変えたら素晴らしい集客に変わる可能性もあるのです。

ここで大事なことは、その記事自体は何も変化しなくても、自分が『価値がないもの』と捉えるか、『資産』と捉えるかで、結果としてその記事の価値が変わってくるということです。コーチングではこうした視点を変えることを促す質問をしていくことで効果を発揮するでしょう。『積み上げてきた経験で自分にとって良かったことは何ですか?』とか。

 

コーチングスキル『フレーム』のまとめ

森本さんは、コーチングスキルで『フレーム』変化の気づきを促すコミュニケーションについてご教示いただきました。実際、森本さんはコーチングの中でフレーム技術を用いて、立った4か月でクライアント(お客さん)の売上を500%アップさせるなど、すさまじい行動変容を起こしています。(このクライアントは、先ほどの彼女に振られて仕事のやる気が出ない、と言った人です)

お話を聞いていて感じた森本さんのコーチングのすばらしさは、『相手を受容する懐の深さ』です。お客さんであるクライントの気持ちや思いを受容しつつ、その人自らが変化できることを信じて接しているということだと思います。

まずは身近な奥さんとのコミュニケーションで『フレーム』技術を使ってみようと思います(^_-)-☆

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