Web化が上手くいく場合とそうでない場合

マーケティング

コロナ感染拡大で、事業のWeb化が活発になってきている話を聞きます。これまで実際に人と人が会って行っていたビジネスは、このコロナ禍ではそのままで存続するのが難しく、この環境変化に対応する形でビジネスモデルを変更しなければならないでしょう。

しかし、ビジネスモデルのWeb化について、気を付けないとビジネスの本質を見落とす可能性がありますので、注意が必要です。

 

Web化の落とし穴

もし、集客を行っていく上で、実店舗ビジネスで上手くいっていたから、そのままWeb化しよう!としていたら、上手くいかない可能性があります。それは何故でしょうか?

それは、Webでの集客とはあらゆる競合と同じ土俵で闘わなければならないことを指すからです。これは、ある意味で、地区の草野球で活躍していたところから、野球の全国大会にステージを変えるようなものです。

例えば、地域密着でヨガを教えるインストラクターの方が、Webのオンラインでヨガ教室を開こうと思ったら、そのままでは全国のヨガ教室が同じことを考えていますから、そのままヨガ教室をやっても埋もれて終わってしまうということです。

なので、Web化していくなら大切なことは、『なにでフックを利かせるか?』ということになります。フック、つまり引っ掛けるということですね。ありていに言うと、どのようにターゲットを絞るか?と言うことですね。

例えば、これから出産する方向けの、マタニティヨガに特化した発信を行うとか、或いは、二の腕が痩せるヨガの方法に特化するとか、ニッチ戦略でフックを利かせるということが効果的かもしれません。

また、多くの業者がWeb化する中、単純にGoogle検索などでの集客を見込むだけではなく、SNSを活用して、しっかりとファン(友達やフォロワー)を増やしながら顧客を獲得していく戦略も行う必要があるでしょう。

大切なのは、ヨガという提供商品そのものではなく、その商品から得られる未来をどのように描いていくか?かもしれません。健康なのか、ダイエットなのか、精神的な安定なのか?一言にヨガといってもそのことにお客さんが求める望ましい未来はそれぞれあるでしょう。特にWebで集客していくとなると、なおのことお客さんその人その人に合ったピンポイントのウォンツを提供するよう頭に汗をかくことが必要でしょう。

 

適切なWeb化の思考

先日、Web化思考で『なるほど』と感じたエピソードがありました。それは、私が所属するマーチャントクラブの尊敬する経営者の方からの情報発信でお聞きした話です。

ある経営者の方へのインタビューの話です。その方はパーソナルスタイリスト、つまり個人向けの洋服の合わせ方などのレクチャーをする方です(正直私はそんな職業があるって知りませんでした)。

職業柄、もともとは実際にお客さんにお会いして、スタイリングの指導をするビジネスをしていたのですが、それをWeb化することで、多くの生徒さんに学んでもらえるようになったようです。

その時の、その方がWeb化に踏み切った理由を聞いて、私は『なるほど』と思いました。

Web化に踏み切ったのは、『お客さんのニーズにこたえるため』という趣旨のことをおっしゃったんです。

つまり、その方は、自分が実地でお客さんにノウハウをお伝えすると、一日にできても1~2人程度しか無理。ですが、Webだったら、もっと多くの方にお伝えすることができ、お客さんの学びたいというニーズにこたえることができる!と考えたんです。

これは素晴らしい!と思いました。このコロナ禍でのWeb化ブーム、どちらかと言うと店舗側の都合でWeb化しよう、という思考での進め方が多いのですが、それはあくまで売り手の都合。お客さんには本当は関係ない話です。

Web化で本当に大切なのは、そのことによって、お客さんが喜ぶことです。パーソナルスタイリストのノウハウをレクチャーについて、Web化でお互い余計な時間を掛けず、お客さんからしたら、お客さんの都合で好きな時にレクチャーを受けることができる。そうしたお客さん視点でのメリットを提示できなければ、本質的な思考として本末転倒になりかねないということですね。

 

まとめ_Web化が上手くいく場合とそうでない場合

Web化するということは、集客において、多くの競合がひしめく、いわば全国大会に出場するようなものです。そこでは、しっかりとターゲットを絞って、魅力を訴求していくことや、SNSなどを活用してファンを増やすなどの取り組みが不可欠となるでしょう。

また、成功するWeb化はお客さん視点でのメリットを起点としています。売り手都合ではなく、お客さんのニーズにこたえる形でWeb化するよう、場合によっては考え方を見直してみると上手くでしょう。

お客さんとのWINWINな形で、ビジネスモデルを変化させていきましょう(^_-)-☆

 

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