『等価の複合観念』暗示を活用する簡単なテクニック

こんばんは!NLP心理学とマーケティングで経営者をサポートしている松崎です!

今日はちょっとマニアックだけれども、役立つお話を。

人がビジネスや生活で行き詰る時、変な暗示が掛かっていることも少なくありません。

例えば、『家族がいるから起業なんてできない』とかですね。

一見、正論だったり、常識のような考え方に見えますが、ただの暗示に過ぎない場合も少なくありません。

今日はそんな暗示の解き方と活用の仕方を少し(悪用厳禁)。

 

適切でないイコールが精神的な不自由を生む

人の心理に住まう、AだからBという構造をNLP心理学では等価の複合観念と言います。小難しい言い方ですよね。言葉は難しいですが、意味は簡単で、人は知らず知らずのうちにA=Bと思い込んでしまう、というものです。

簡単な例を挙げると、『会社員なんだから遅刻はしてはいけない』というような考え方です。至極全うなことを言っているように聞こえます。会社員は遅刻をすると周りに迷惑が掛かるかもしれませんし、本人の評価にも響く可能性があるので、この『会社員』=『遅刻してはいけない』という構図はそんなに不適切ではないでしょう。

でも、必ずしも『会社員』=『遅刻してはいけない』というわけではありません。本当はケースバイケースです。(電車遅れて遅刻することもありますし、トラブルに巻き込まれることもあるでしょう。)

似たようなイコールで、こういうのはどうでしょう?

会社で部下が遅刻して

『遅刻するということはやる気が無いんだな?』

と上司が部下に言ってしまうケース。

まごうことなきパワハラですね(笑)

でも、これ言われてしまうと、『ああ、自分はやる気ないのかも』と思ってしまいませんか?

でも冷静に考えてください。『遅刻する』ということと『やる気が無い』ということは必ずしもイコールではないですよね?メチャメチャやる気があって、前日興奮して眠れず遅刻することもあるかもしれません。

それに、上司としても、部下に『自分はやる気が無い』と納得させて良いことはありません。つまり、この等価関係『遅刻する』=『やる気が無い』はあまり適切ではないということです。

 

制限的なイコールも気づけば解除できる

ここだけ聞くと、まぁそんなケースもあるかもしれない、と思われるかもしれませんが、実のところ、注意して世の中の言動を見ていると、こうした不適切な等価結合の概念は世の中に溢れています。

『女性なんだから家事をやらなければならない』

『男性なんだから強くあらねばならない』

『結婚して子供がいるから冒険はしてはいけない』

『マネージャーなんだから早く帰ってはならない』

『才能が無いんだから起業しない方が良い』

 

上記は、文脈や状況によるとはいえ、多くの場合にその人のパフォーマンスや自由な生き方を制限する暗示になりかねません。

また、パワハラやセクハラなどのハラスメントは多くの場合、この見ようによっては無茶苦茶なイコール関係をはらんでいます。

『そんなのも分からないからおまえは馬鹿なんだ』

『うじうじと、女々しいんだよ』

とか、その顕著な例ですね。

 

『分からない』ことと『馬鹿』かどうかなんて関係ねーよ!って話なのです。

『うじうじ』と『女々しい』って意味わかんねーよ!って話なのです(笑)

 

で、この不適切なイコール(等価結合)、気づいてしまえば解けます。何か自分が行き詰っているなぁと感じる時、または、誰かに言われて腑に落ちない時、そこにAとBの無茶苦茶なイコール関係が無いか、確認してみてください。

分かれば、『あれ?関係なくない?』と気づいて、勝手に暗示が外れます(笑)。

 

効果的にイコールの暗示をかける方法

反対に、この等価の複合観念、自分や相手に効果的に暗示をかけることにも使えます(悪用しちゃだめですよ)。

相手に良い効果が出るようにAとBをつなげてあげればよいのです。

例えば、先ほどと反対に、部下が会社に早く来ていたら、

『こんなに早く会社に来るなんて、君は勤勉だね!』

とても自然だし、本人のやる気の醸成にもつながりますよね。

本当は『早く会社に来る』と『勤勉である』は必ずしもイコールではないのにも関わらず、効果的だったりします。

部下から仕事のことで指摘を受けたときも、否定されたと思うよりも、上手くイコール関係を作ってしまう方が上手く進められるケースもあります。

部下:課長、あの件どうするつもりですか?そろそろご判断いただきたいんですが。

課長:大事なことに気づいてくれてありがとう。さすが、仕事全体のことが見えているね。そんな俯瞰できている君に聞きたいんだけど、君ならこの件どう進めるかな?

実際は『仕事を煽ること』と『仕事を俯瞰できている』ことはイコールではないかもしれませんが、こうしてつなげることで、『仕事を俯瞰できることが大事』という比較的普遍的な価値観を、相手の無意識に刷り込むことができます。

他にも、営業で細かい質問を受けても、嫌な顔せずに、

『そうした質問をいただけるだなんて、商品に興味を持っていただいてありがとうございます』

というような、イコール関係を会話に自然に織り込むのも効果的ですね。実際に少しでも興味を感じていれば、更に話に惹き込むことができます。

ポイントは、目の前の相手の行動Aに対して、双方にとってためになる意味付けBをイコールにしてしまうことです。

 

『仕事を煽る』=『仕事を俯瞰して見る』

『質問』=『商品に興味がある』

というように。

等価の複合観念を理解できると、変な暗示を外したり、かかりにくくし、反対に効果的な暗示をコミュニケーションで活用できるようになります。

 

まとめ_『等価の複合観念』暗示を活用する簡単なテクニック

等価の複合観念は世の中にあふれている、A=Bという概念の事です。

等価の複合観念には、その人のパフォーマンス発揮や、自由な生き方にとって、不適切な暗示となっているものも少なくありません。

例えば、『家族がいるのに起業なんてするものじゃない』というようなものもそうです。

こうした暗示は、AとBに気づいてしまえば、自然に解けます。イコールじゃないことに気づけますから。

そして反対に、この等価の複合観念は、コミュニケーションで活用することで、適切に暗示をかけることができます(悪用厳禁)。

ポイントは、実際に起きているAという行動や事象に、お互いや周りがWINWINになる意味付けであるBをつなげることです。

例えばセールスパーソンがクライアントに『質問をいただけるなんて、商品に興味をいただけているということですね』というのも状況によっては効果的です。

等価の複合観念を理解・実践することで、効果的な暗示を活用し、パフォーマンスを発揮して、自由な生き方を実現しましょう(^_-)-☆