自由は幸せだろうか?~自由と不自由の不思議な関係~

心理学

どうしても、目を惹いてしまう『経済的な自由』とか『独立して会社に縛られない自由な生活』とか『仕組化で自由に生きながら月収確保』とかいうPR。心惹かれますよね。『そんなのあるわけ・・・』と思いながらも、『いいよなぁ』と思ってしまう人間の一人が私です(笑)

一方、いざそんな自由を実際に手にすると、満足いくものなのか?というそんな話です。自由を満喫できる秘訣をお話します!

 

『自由による不自由』ということ

一つ言えるのは、『自由になることで不自由を感じることがある』ということ。これはなぜかというと、選択肢が無限にあると、逆に人は自由に動きにくく感じるから。よくあるんですが、会議のときとかに、『あなたは何か意見ありますか?』と聞かれても、なかなか意見が出せないことに似ています。

例えば、うちの奥さんは今妊娠中で、お仕事は辞めてこれから始まる育児に備えてます。それで、『育児がひと段落したらなんかするの?』と聞いたら、『わかんないんだよねー』とおっしゃいます。専業主婦を志向しているわけではないけど、どんな仕事しようというのもあまり決めきれない模様。

ありがたいことに、お金にはそこまで困っていません。それは配偶者である私の稼ぎもありますし、物販収入もあります。そうした意味では、子育てがひと段落したら、立場としては割と自由なのかもしれません。そんな奥さんが言った一言『自由って不自由なんだよねー』

選択肢があるからこそ、どうしてよいかわからない。そんな自由から生まれる不自由もある、ということですね。

 

『不自由による自由』ということ

一方で、『不自由であることで、自由を感じる』ということもあります。それは、人はある程度制限や枠組みが決まっている方が、反対に発想がしやすい場合もあるからです。目の前に真っ白なキャンバスがあって、『今からなんか描いてください』と言われるより、『あなたが大好きなものを描いてください』と条件を付けられるほうが、描きやすくないですか?

これは、会社の仕事でも言えることです。会社って目標とか、テーマとか、役割とか、期待していることとか、ちゃんと枠組みや方向性を与えてくれるんですよね。『君にはこのチームのマネジメントを期待しているよ!』とか『売上◎◎万円がノルマだ!』とか『◎◎プロジェクトを完遂するぞ!』とか、方向性が示されます。

だから、逆にそうした制限や方向性の中で『こんなやり方があるのでは?』とか『そのために◎◎を勉強しよう』とかアクションに繋がる発想が生まれますよね。

こうした、『不自由(会社の提示条件)による自由(主体的な行動意欲)』を最も感じるのが、休日、特に連休だったりします。会社の仕事が無いので、自由なはずなんですが、いざ自由になると『何をしたらいいんだろう?』となる。

実際、仕事している時とか『◎◎食べに気痛いなぁ』『休日になったらあれやりたいなぁ』とか、刹那的なことは思うんですが、いざそこに手をつけた後は、特にやることないなぁ、となったりしませんか?私は過去、そんな感じで連休を無駄に過ごしてきましたw

 

まとめ_自由を感じるには、共通して必要な要素がある

ここまでの話でいうと、会社に所属していたり、何か不自由な状況があった方が、逆に自由なんじゃないか?と言う結論になりそうですが、それは拙速。

実際に独立されて自由を手にしていても、精力的で幸せに生きている人もいます。

もっと身近な例なら、小さな子供たちは、有り余る自由な時間の中でも、楽しみを見つけて全力で遊び続けることができます。

共通していることは何でしょうか?

それは、『やりたいことがある』ということです。大人な言い方をすれば、『使命』というようなものかもしれませんし、もっと無垢な言い方をすれば『好奇心』や『面白い』と思うことだったりするかもしれません。

いずれにせよ、動機は何であれ『自分はこれをやりたいんだ!』という信念が、自由を実感できる人の共通点だと私は思います。

人事の仕事をしている中で、『仕事好きだった人ほど、定年後にやることが無くなって生き方を見失う』という話をよく聞きます。中には、うつ病になる人や、自ら命を絶つ人もいます。結構深刻な話です。会社の仕事から解放されて、いざ自由!となって、ようやく手に入れた自由が、反対に重くのしかかる。そんな意外な事実です。

だからこそ、人生に『これをやりたい』というものをしっかりと持っておくことが大事だと思います。『経済的自由』や『時間的な自由』を追い求めている人はなおさらです。実際その自由を手にしたときに、その自由に押しつぶされるなら本末転倒だからです。

そのためには、子どものようにいろいろなことに興味・好奇心を持って、物事に接するのが良いでしょう。自由を手にしたときのために、しっかりとやりたいことを見つけておくことと、そのプロセスを通じて、いつでもやりたいことを見つけられるような生き方を身に着けることが最良の方法であると思います。

私が大好きな芸能人で、所ジョージさんがいらっしゃいますが、まさにこの生き方ですね。目の前の様々な『遊び』を目いっぱい楽しんで、そして周りにユーモアや気づきを与えてくださってます。

そんな所ジョージさんの名言3つ

「枠にとらわれたくない、自由でいたい」っていう言葉をカッコイイ意味で使う人がいるけれど、あれ間違っていると思う。みんな社会の中で生きているんだから、なんでもアリッてわけじゃないのよ。規則や枠の中で工夫したり創造したりするから楽しいの。

 

便利だから楽しいんじゃない。不便さの中にこそ幸せはある。

 

少年少女に言っておこう。夏休みは、夏休みの宿題があるから充実するんだよ。宿題を溜めて、「あー、早くやんなきゃな。宿題やんなきゃな。あー、月末に溜まってくな。」っていうのがあるんで、遊びが充実するんだから。夏休みをいくらでも遊んでいいですよってなったら、退屈でしょうがないよ。

 

自由を満喫できるように、不自由を極めましょう(^_-)-☆

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