ピンチをチャンスに変える『リフレーミング』

優秀な経営者の方の共通点として、『ピンチをチャンスと捉える』という思考の特徴があります。これは、私が所属している経営者のコミュニティである『マーチャントクラブ』を通して出会った、尊敬する経営者の皆さんが本当にそうです。

この、ピンチをチャンスと捉える思考には『リフレーミング』というNLP心理学の思考ノウハウがまさにそのことを体現するものですので、そのことをお伝えします。

このリフレーミングを実践できると、苦境の中でも、確実に利益を上げるビジネスモデルを見出すような発想力を身に着けることができます。

 

コロナ禍_経済不況で経営者が考えること

『4~6月期GDP、年率27.8%減 過去最大の落ち込み』こんなニュースが最近の日経新聞をはじめ、様々なニュースメディアで報道されました。このことに起因する要素として、『コロナ禍』のニュースもこのところ絶えることがありません。

と、書いていてこっちが滅入るような文章ですが、そんなつまらないことを言いたいのではなく、大切なのはこの目前の事実の捉え方です。経営者にとってこれはどうとらえるべきなのか?

先日、マーチャントクラブの勉強会があり、私の尊敬する経営者である『菅智晃』さんがこうおっしゃいました。

『不景気だということは、それだけ困っている人がいるということ。私たち(ビジネスを)生み出す側の人間は、困っている人が増えるということは、それだけ助けるチャンスがあるということです。』

目から鱗でした。ビジネスの本質は、お客さんの困りごとを解決するということ。これは不変の原則です。そうした枠組みで目の前の事実を見たとき、不景気やコロナ禍は『困りごとを解決するチャンス』に変わるということです。なんとも勇気が湧く物事の捉え方ではないでしょうか?

同様に、最近YOUTUBEで拝見した対談に出演されていた経営者の方も、以下のようにおっしゃってました。

『コロナで大手企業が何百億円と赤字を出している。つまりそれはそれだけのビジネスが無くなったということ。そうすると、その分(何百憶円という赤字分)の隙間がマーケットにできたということ。』

つまり、大手企業が赤字を出したということは、中小企業や個人事業主にとって、その無くなったビジネス分を手にするチャンスが生まれているということですね。

利益を出し続けている経営者の方は、こうしたピンチをチャンスと捉える思考を持っていることが共通する大きな特徴です。そんな彼らが、いついかなる時もビジネスで結果を出し続けていることは、言うまでもありません。

 

リフレーミングでピンチをチャンスに変えるには?

 

では、ピンチをチャンスと捉える思考はどのように身に着けることができるのでしょうか?

経営者としてのタフな精神力や、幾多の困難の乗り越えてきた経験が必要でしょうか?少なからず経営者の方と接してきて、またNLP心理学を学んできた、私はの答えはノーです。必ずしもタフさや苦難を乗り越えてきた経験を要さないと思っています。

必要なのは、柔軟に物事のフレームを切り替える思考習慣です。そのための技術をNLP心理学では『リフレーミング』と言います。過去にこのリフレーミングについて触れてますので、そちらも参考いただければと思います。

ピンチをチャンスに捉えるための、リフレーミングの思考方法についてお話ししたいと思います。

その秘訣は、物事を捉える際に目的を持つことです。これが一番大切なことです。実は人は物事を自分の見たいように見て、聞きたいように聞きます。これは脳の基本的な機能と捉えて差し支えないです。

つまり、人は物事を一方的な視点でとらえるということですね。こうした視点の事をフレーム(枠組み)といい、目の前の事象のフレームを書き換え、意味付けを変える技術を『リフレーム』と言います。

例えば、悲観的な人は『雨が降れ』ば、外に出るのが億劫とか、じめじめして気持ち悪い、とかマイナスの要素を自然に連想するでしょう。反対に、楽観的な人は『雨が降れ』ば、雨具使えるなぁとか、しっとりするなぁとか、読書に集中できるなぁとか、楽しい要素を自然に連想します。

悲観的というのは、物事を悲観的に見る人です。つまり、『悪いように見る』ことを無意識に目的としています。だから、目の前の物事から、悪いと感じる要素を見つける習慣になっています。

反対に、楽観的というのは、物事を楽観的に見る人です。つまり『良いように見る』ことを無意識に目的としています。だから、目の前の物事から、良いと感じる要素を見つける習慣になっているんです。

雨、もGDPの落ち込みも、実のところ意味のない目の前で発生している物事でしかないです。そこに『悪い意味』を見出すか、『良い意味』を見出すかはその人次第と言うことです。

物事をどうとらえるかに良し悪しがあるのではなく、その人の役割によって、物事を見るうえでの目的を役割に合わせていかなければなりません。

例えば、ニュースの番組ディレクターや政治家、キャスターやコメンテーターは、物事の問題点を探すのが目的のようなところがありますから、目の前にある出来事から『問題点』や『悪いと感じる点』を見つける必要があります。

一方で、経営者はどのような出来事や環境の中においても、その中で活路を見出していかなければなりません。活路はポジティブな要素、すなわち『良いと感じる点』です。

なので、リフレーミングを使いこなすためには、その物事を見るうえでの目的を持つのが大切と言うことです。経営者であれば活路を開くというポジティブな目的を持って、『この出来事から言える良いことは何だろう?』という視点で見ていくことが大切です。

これは、センスや才能と言うよりも、習慣の問題です。物事をどうとらえるかは、その人の癖みたいなもの、常に自分の目的に合った物事の見方をすることが、リフレーミング(物事の見方を変える)を適切に行う秘訣です。

誰でも、最初は意識をしていないと、自分の役割に合った見方で物事を見ることができません。例えば、身近なことでも、仕事でトラブルが発生した際、多くの方は『なんで、自分ばかりこんなことに』とか『ついてない』と思ってしまいます。

それは、決して不自然なことではありません。ただ、経営者としての適切な視点を身に着けていくのであれば、そこに『そうはいっても、このトラブルから得られる良いことは何か?学びは何か?』というようなポジティブな目的を持って、改めて出来事を見直すことが大切です。そうした日ごろの習慣から、ピンチをチャンスに変える思考法が身についていきます。

 

まとめ_ピンチをチャンスに変える思考習慣

 

常に成果を出し続ける経営者の方は、共通してピンチをチャンスに変える視点を持っています。それは例えば、不景気の中でも活路を見出すような視点です。

『ビジネスの本質はお客さんの困りごとを解決することであり、不景気は困る人が増えるのだからビジネスのチャンスに他ならない』こんな素晴らしい視点が経営者として大事なスタンスだと思います。

こうした、目前の物事、出来事に対して、自分にとって適切な意味を見出す思考方法を、NLP心理学では『リフレーミング』と言います。そして、リフレーミングのためには、物事を捉えるにあたり、目的を持つことが大切です。

例えば、経営者として適切な物事の見方をするのであれば、物事、出来事に対して、『このことはどんな良い意味があるだろう』というポジティブな目的をもって意味を見出す、習慣をつけていくことが必要です。

それは決して難しいことではなく、ちょっとしたトラブルがあった際も『このトラブルから得られる良いことは?』とか『このトラブルから得られる学びは何だろう?』という問いかけをし続けるだけです。

適切な目線で物事を見て、どんな状況下でもチャンスを逃さない思考習慣を身に着けていきましょう(^_-)-☆